はっきり言って、あまりお勧めしません。
外国語で医学を修めるのは、思いのほか苦労を強いられます。
まして、あなたが卒業後に日本で医業に就くことを視野に入れているなら、
なおのこと、よく考えてからにしてください。
確かに、厚労省は海外医学部卒業者にも国家試験の受験資格を与えています。
しかし、本試験を受ける前に予備試験(筆記試験)とそれに合格をしてからの
1年間の実習(個人的に大学に頼みに行って、6年生のポリクリに参加させても
らうようです)が課せられます。
私の場合は、既にアメリカとフィリピンの国家試験に合格していたからでしょうか。
予備試験等のハードルは課されずに、日本語の試験の後に認定してもらいました。
どういう基準があるのかは、公開されていません。
しかし、日本語の試験ですよ。
他の外国の方20人程と受けました。4人の面接官との口頭試問でした。
小児科の先生とのやり取りです。
小児科の医師:「日本には幼児語というものがあるのをご存じですか?」
私:「知っています」
たぶん面接官は私を外国人として見ています。
小:「それでは、『お腹』を何と言いますか」
私:「ポンポンです」
小:「正解ですね。それでは『足』は?」
私:「アンヨです」
小:「はい、正解。では『水』?」
私:「えっ・・・」
小:「わかりませんか?」
私:「あ、、はい」
小:「おブーです。覚えておいてください」
この試験の後、心配になりました。
もし、落とされたらどうしよう。
数年のブランクがありましたが、母国語ですよ。
まあ、無事に合格したのですがね。
当時は医者余りの時代が来ることが言われていた頃です。
海外医学部出身者に認定を与えない傾向があったかもしれません。
現在は、新設医学部を認めようという時代です。
幾分は門が広い可能性はあります。