私は東京に生まれました。
その後高校までを過ごした実家は多摩の郊外です。
海までは遠く、だから、海には憧れを感じて過ごしました。
初めて海を眺めたのはたぶん小学校の高学年の頃でした。
当時、テレビのドキュメンタリー番組に「脅威の世界」というのがありました。
その中でも、スクーバー(商品名アクア・ラング)の開発者、
ジャク・イブ・クストーの「クストーの海底世界」が好きでした。
自分もいつか、カリプソ号のような観測船で働きたいとも考えてはいました。
だから、海洋学でも勉強しようかな、じゃあ沖縄でという安直な発想。
当時は『海洋学』を看板に掲げる学科は琉球大学にしかなかった事情もありました。
でも、18歳のころなんて、「思いつき」「憧れ」で物事を決めていいと思いますよ。
「しがらみ」や「自己以外への責任」とも無縁だしね。