『産声が消えていく』
医師不足、過重労働、理不尽な訴訟……。聞こえるのは現場の悲鳴か、断末魔か?
ここに描かれたことは、日本の医療の現実である。
志を抱き奮闘する現役医師が描いた、衝撃の医療小説!
この国の医療に警鐘を鳴らす渾身作!

〈いかなる患者も診る〉という診療方針を掲げる希望会総合病院。医療関係者からは異端と見られ、ハードな研修制度で知られるこの病院に、志あふれる産婦人科医・菊池堅一は入職した。
しかし現実は甘くなかった。医師不足、過重労働、そして、理不尽な医療訴訟。過酷な労働環境は、精神的にも肉体的にも菊池を疲弊させていく。そして、菊池に降りかかった事件。
入院患者の分娩中に救急産婦の治療が重なり、新生児に障害を残してしまったのだ。
人手のない夜勤中での出来事だったが、菊池は適切な治療を怠ったとして、一億を超す支払いを求める訴訟を起こされる。菊池に過失はあったのか?最前線で奮闘する現役医師が医療崩壊の実態をあますところなく描いた渾身作!

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