瀬戸内と聞くと、本州と四国の間にある内海を思い浮かべますが、
奄美には瀬戸内という町があります。
奄美大島の南端と加計呂麻島などからなります。
加計呂麻
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天海の蔵

 1次仕込みに米麹(こうじ)、2次仕込みには半麹を使い、3次仕込みに黒糖を入れ、常圧蒸留で造っています。
 半麹とは、蒸し米に麹を一夜漬けただけのもので、糖化がゆっくり進み、味に深いコクとまろやかさが出る。半麹を使って2次仕込みをしている蔵はとても珍しいといいます。
 昭和天皇が来島されたおりにお召し上がりになられた16年ものの古酒『目母路志(まぼろし)』は、この蔵元の作品。
 蔵から出た焼酎粕(かす)を肥料に、契約農家がサトウキビを栽培。100%自社産の黒糖で、麹の米も国産という焼酎も造っている。(南日本新聞より)

奄美大島には西平と名前が付く蔵元が3つありました。
西平本家、西平酒造株式会社と株式会社西平酒造。
沖縄から渡ってきた泡盛の杜氏の家系だそうです。
後者2社が区別し難いからかどうかは知りませんが、
平成18年に株式会社西平酒造が改名してできたのが、
この株式会社「天海の蔵」です。

風味が強く、
辛いぐらいの舌触りがある。
口に含むとナッツのような味を感じ、
後味は口腔内に広がっていく。
ロックがお勧めです。

天海

黒糖の香りがたいへん良い。
甘みも十分あり、まろやかな仕上がり。

瀬戸の灘と同じ野犬マークの数ですが、こちらのほうがより好み。


瀬戸の灘

上の記事からも分かるようにこだわりがある蔵元です。

クルミ系の風味が飲み干した時に口の中に残ります。
さわやかな甘さ、しっかりとした旨みは、水割りにすると
さらに引き立ちます。

焦がしたような香りが独特。


(注)当ホームページ上にある地図はたいへん大雑把なものです。

加計呂麻島
奄美大島南端

このことを知っておくと、この蔵元の品の命名が理解できます。